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つぐ太のブログ

Your sugar. Yes, please.

行き詰まった海兵隊のオーストラリア展開

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海兵隊オバマ政権のアジア重視政策を受けて、南シナ海への中国の進出に対応し、オーストラリアのノーザンテリトリーのポート・ダーウィンへアジア・太平洋地域では沖縄にしかなかったMGTF(編成部隊)を配備し、2020年までに2500人を展開する予定でした。海兵隊は2012年から配備を始め、2014年には1200人の海兵隊員が半年にわたって訓練をしています。沖縄からもわずかながら海兵隊が移転する予定です。しかし、2014年をピークにこの配備計画は行き詰まりを見せています。

 6月3日付の米海兵隊準機関紙「星条旗新聞」では、今年の展開は1250人にとどまると紹介されています。アメリカとオーストラリアは2500人の配備に向けての協議を3年にわたって続けています。合意がなされれば25年にわたる契約となりますが、期限がつけられます。この交渉の大きな焦点は配備の費用をどちら側がどれだけ支払うかということです。2500人を受け入れる土地や施設は現在なく、こうした整備が必要になります。

 2017年度の配備についても協議を行っていますが、ローテーション部隊の運用担当者、ジャスティン・シャープ少佐は、今年の展開でも本来のMAGTFの兵器と海兵隊員を揃えることはできないと言います。費用分担の交渉で海兵隊の展開が行き詰まっていることは、安倍政権がアメリカいいなりに予算を新基地建設に無条件に投入している姿とは対照的です。

 しかし、将来性の不確実さにもかかわらず、ダーウィン海兵隊は今年の夏も多くの訓練を行います。5月末から7月初旬までアデレード近くのカルタナ訓練場で行われるオーストラリア陸軍第一旅団の「プレデターストライク」と「ハメル」という二つの演習にも海兵隊は参加します。クーランドーン演習で行われる実弾演習には沖縄の海兵連隊から150人が参加するといいます。こうして海兵隊は沖縄や世界中の基地をローテンション展開で動いています。日本を守るために沖縄に基地があるわけではないことは明白です。辺野古新基地建設には道理がありません。

(文責 安里嗣頼)