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つぐ太のブログ

Your sugar. Yes, please.

自衛隊配備「八重山の今」 ❶平和のかけはしの島を軍事の島へ

自衛隊基地に関すること

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南西諸島への陸上自衛隊の配備の問題を振り返ってまとめてみました。

 

ソ連解体後から変化

 1989年から91年に起こったソ連覇権主義の歴史的な解体とその後、アメリカが唯一の超大国となり「世界の警察官」を自認し、経済でも軍事でも覇権主義による混乱を世界にもたらすもとで、中国などの新興国の台頭といった変化により日本の防衛体制も影響を受けることになります。

 1995年には村山内閣のもとで防衛大綱が20年ぶりに改定され、ソ連解体を受けての国際変化に対応した大綱となり、2004年の第2次小泉改造内閣でさらに改定され、島嶼部侵攻への対応など統合運用能力を強化した防衛力の整備が進められます。

 そして2010年、民主党政権のもとでは、南西諸島の宮古島から最西端の与那国島までを「防衛上の一種の空白地帯」と島嶼防衛を防衛大綱に盛り込みました。現在の第2次安倍政権のもとでは、上陸・奪回・確保を担う「水陸機動団」を新編することや与那国島への沿岸監視部隊の配備など、より前面に南西諸島防衛が押し出されていきます。この中で、与那国島に始まる八重山諸島宮古自衛隊配備問題に住民は翻弄されてきました。

 先週まで、宮古島での自衛隊配備問題を11回にわたって紹介してきましたが、今週から与那国島石垣島など八重山自衛隊配備問題に焦点を当てて経過を振り返ってみたいと思います。

南西諸島配備へ動き

 

 04年の大綱改定の翌年の2005年1月15日に防衛庁が「島しょ防衛」について検討する部内協議で「南西諸島有事」を想定、海上での侵攻阻止などの対処方針をまとめていたことが防衛庁の内部資料で分かったと報道されました。南西諸島有事に対する防衛庁の方針が明らかになったのは初めてのことでした。

 方針では本土から戦闘機、護衛艦の派遣のほか、侵攻への直接対処要員九千人を含め五万五千人の陸自部隊、特殊部隊の動員を定めており、尖閣諸島の領有権で対立する中国への警戒感をにじませ、「南西諸島は自衛隊の空白地域」と配備具体化が現れはじめました。

(安里嗣頼)